【猫の救急対応】 熱中症・誤飲・ケガに慌てない!飼い主が知っておくべき応急処置まとめ – 保存版

ラグドール5さい

ケチャ…ケチャ…

はた主

ちょっと!何してんのッ!?!?

ラグドール5さい

!!!(…ペッ)

はた主

またじぶんの毛食べようと……なんで落ちてるもの食べるかなぁ

ラグドール5さい

ナ〜

「なんだか様子が変…」そんなとき、落ち着いて猫を守る準備はできてますか?

猫と一緒に暮らしていると、ふとした瞬間に「いつもと違うかも…」と不安になることってありますよね。
「なんか様子が変…」あの瞬間ほど、飼い主を不安にさせるものってないはずです。

うちの子は、とても誤飲をしやすい子なので、口をモゴモゴさせていると、不安になって猫めがけて駆け寄っていくのですが、やんのかポーズをして向かってくる。なんてこともしばしば・・・

そこでこの記事では、猫がケガをしたり、体調が急変したときにどう対応すればいいのかを、ケース別にわかりやすくまとめています。
ただの応急処置マニュアルではなく、「こうしておけば防げたかもしれない」——そんな予防のヒントも一緒に詰め込んだ、愛猫と暮らす すべての主さんに届けたい【保存版】を制作いたしました。

いざという時、愛猫の命を守れるのは、獣医さんよりも前に そばにいる主さんです。
獣医さんの手を借りるのはもちろん大切。でも、その前にできる“ちょっとした気づき”“初期対応”が、わが子を守る大きな力になることもあるでしょう。

このページが、そんなときの“お守り”のような存在になりますように。一緒に、落ち着いて向き合うための準備を始めていきましょう。

この記事でこんなことがわかります!
  • 猫がぐったりしているときに考えられる原因と、すぐできる応急処置
  • 嘔吐が止まらない・何度も吐くときに考えたい中毒や誤飲のリスク
  • 誤飲の見分け方と、主さんにできる対応・予防の工夫
  • 足を引きずるなどの異変が見られたときの応急処置と観察ポイント
  • いざという時の備えとして、日常でできる猫の安全対策
目次

ケース1:ぐったりしてる(熱中症の疑い)

暑い時期に特に気をつけたいのが、”猫の熱中症”
室内で過ごしているからといって油断していると、気づかないうちにぐったり…なんてことも。
特に7月と8月が注意が必要とされていますが、 意外にも5月や9月も注意が必要[1]
猫ちゃんがひとりでお留守番する夏の暑い日は、私たちが思う以上の危険がひそんでいます。

引用 [1]:アニコム損害保険会社「犬と猫の「熱中症週間予報」、4月18日から配信開始」(2025年)

なぜ起きる?

猫は体のつくりからして、熱中症に注意が必要な動物。
というのも、もともと砂漠で暮らしていた名残で、あまり水を飲まなくても生きられる体質と言われています。
なので脱水に気づきにくく、のどの渇きにも鈍感です。

しかも、人のように全身から汗をかいて体温を下げることができず、熱を逃がせるのは、ほぼ肉球のみ。
なので体にこもった熱をうまく逃がすのが苦手な動物なんです。

真夏日(30℃以上)で湿度が高い日窓を閉め切ってエアコンを切れている
そのような環境では、猫の体に熱がこもってしまいます。
見た目は平気そうでも、気づいたときにはぐったり…そんな状況も珍しくありません。

危険度チェック

  • レベル1:元気がない、食欲が落ちている
  • レベル2:呼吸が浅く早い、自力で歩けない
  • レベル3:嘔吐・下痢がある、動こうとしない(動けない)
  • レベル4:呼びかけても反応しない、意識が朦朧

応急処置と次の行動

  1. すぐに日陰や涼しい場所へ移動
  2. エアコンがあるなら冷風を体に当てる(特に股や脇)
  3. 濡れたタオル・氷・保冷剤でゆっくり体を冷やす
  4. 扇風機やうちわで風を送る(なければ段ボールなどで代用)
  5. 改善が見られない・意識が戻らない場合はすぐに病院へ!

猫の熱中症は、ほんの数十分で深刻な状態に陥ることさえある とされています。
見た目に改善が見られても、あとから臓器にダメージが現れることもあるそう。
特に子猫やシニア猫、持病のある子は、ほんの数時間で命に関わることも…

「いつもと違うかも」と感じたら、迷わず応急処置、そしてすぐに動物病院へ。

熱中症を防ぐ工夫

  • 留守中も必ずエアコンをつけておく(27℃前後が目安)
  • 室内に風が通る工夫(サーキュレーターなど)
  • 複数の水飲み場を設置し、こまめに水を替える
  • 高齢・子猫・長毛・短毛に関わらず全ての猫に注意が必要

猫の体温は人間と比べて1〜2度高い。[2]
私たちが「ちょっと暑いな」と感じる頃には、猫にとってはすでにかなりの負担がかかっていることも…。
室温や湿度をこまめに確認したり、こっそり様子を観察してあげるだけでも、猫の熱中症はぐっと防ぎやすくなります。
猫ちゃんたちが快適に過ごせる環境を整えること――それが、何よりも確かな“予防”になるはずです。

引用 [2]:「PS保険」ペットメディカルサポート株式会社「猫の熱が高い、発熱する原因とは?」(2025年)

ケース2:何度も吐く・嘔吐が止まらない(中毒や誤飲の疑い)

吐く理由はさまざま

猫は比較的、吐きやすい動物
でも何度も吐き続けていたり、明らかに苦しそうにしているときは、「よくあること」とは言いきれません。

うちの子も、毛玉をよく吐きます。それでもやはり、吐くたびに「何か体の不調があるのでは?」と心配になってしまうものです。

以前、何度も繰り返し吐くようになったことがあり、その後、腸閉塞が見つかりました。
それ以来、“吐く”行為は、体の内側で起きている異変を知らせる、大切なサイン であると考えています。

主な原因

  • 誤飲(ボタン・ひも・電池など)
  • 食べ過ぎや毛玉(生理的なもの)
  • 腐ったフードや酸化したキャットフード
  • 食品中毒(ネギ類・チョコ・イカなど)
  • 胃腸炎・腎不全・膀胱炎・結石などの病気

観察ポイント

  • ぐったりしている
  • 黄色い泡を吐く
  • よだれをたらして苦しそうにしている
  • トイレをしようとするけど出ない

応急処置と次の行動

  1. 吐いている間は飲食を中止する(余計に吐いて体力消耗)
  2. 異物が見える場合は慎重に取り除く(無理は禁物)
  3. 家の中で何かが無くなっていないかを確認
  4. 嘔吐が止まらない・元気がない場合は即病院へ

予防のためにできること

  • フードは小分け保存して、開封後は早めに使い切る
  • 誤飲しやすい小物(ボタン、輪ゴム、電池)は猫の手の届かない場所へ
  • ウールサッキング癖のある猫には誤飲防止アイテムを活用

猫はもともと吐きやすい動物ですが、体調不良のサインとして吐いていることもあります。
だからこそ、症状が出た場合には原因に気づけるような環境づくりが大切。

「このくらい問題ないだろう」を、「念のため整えて(備えて)おこう」に。
そんな意識が、猫の健康を守るきっかけになるはずです。

ケース3:異物を飲み込んだ(誤飲)

「誤飲」は、猫の体調不良の原因として、とても多いトラブルのひとつ。
ケース2(何度も吐く)とも関係が深いのですが、ここでは、誤飲にフォーカスしてお話ししたいと思います。

猫は、気になるものを“口に入れて確かめる”習性があります。
しかも舌の構造が独特で、ザラザラした突起(※糸状乳頭)が内向きについているため、一度口に入れたものをそのまま飲み込んでしまいやすいんです。

うちの子は、ビニールやゴム、紐などが大好きで、落ちているとすぐにくわえて遊びはじめてしまいます。
一方で、知人の猫ちゃんは、部屋にいろいろ落ちていても、ほとんど口にしないとか。
個体差があるとはいえ、「うちの子は大丈夫」と思っていても、ふとしたときに危険な誤飲をしてしまうこともあるので注意が必要です。

よくある誤飲アイテム

  • 糸、リボン、おもちゃの紐
  • 鳥や魚の
  • ボタンやアクセサリー
  • クリップやボタン電池
  • コードやビニール袋の破片

観察ポイント

  • 何かをモゴモゴしている
  • よだれが多く出ている
  • 吐こうとして苦しんでいる

応急処置と次の行動

  1. 口にある場合はすぐに取り出す(かみつきに注意、そして慎重に)
  2. 完全に飲み込んだかどうか部屋を確認(何をどれだけ飲み込んだか)
  3. 症状が出る前に、病院へ相談するのが安心
  4. うんちの中に異物が混ざっていないかを確認

もし飲み込んだものが体の外に出てこない場合、命に関わる深刻な状態に進行することもあります。
実際に誤飲が疑われると、病院ではレントゲン検査やバリウム検査が行われることもあり、場合によっては開腹手術で取り出さなければならないケースもあるので注意が必要です。

誤飲を防ぐためのポイント

  • 小物やビニールはすぐ片付ける
  • おもちゃを放置しない
  • 糸や紐を使う場合は猫のいない環境で

猫は、そもそも“ものを飲み込んでしまいやすい”体のつくりをしています。
だから、誤飲をしてしまう猫が悪いわけではないんです。

落ちているもの、置いてあるもの——それらは全部、わたしたち飼い主が用意したもの。
だからこそ、誤飲は私たちの工夫次第で防ぐことのできるトラブルでもあります。
ちょっとした片づけや気づかいが、“もしも”を防ぐ大きな力になります。

ケース4:足を引きずっている(骨折や捻挫の疑い)

どんな時に起こる?

猫が骨折や捻挫をするのは、高い場所からの落下や、ベランダ・窓からの転落、または屋外に出てしまった際の交通事故などが主な原因です。基本的に室内飼いの場合は発生件数は少ないとされていますが、それでも油断は禁物。キャットタワーから滑り落ちてしまい怪我をしてしまう子もいるので注意が必要です。

観察ポイント

  1. 足がぶらぶらしている(骨折の可能性)
  2. 触れると強く痛がる、鳴く、怒る
  3. 地面につけずに足を浮かせている
  4. 足を引きずるけれど自力で立てる(捻挫・軽い打撲の可能性)

応急処置と次の行動

  1. 出血がある場合は止血:清潔なタオルやガーゼでしっかり圧迫。
  2. 猫を洗濯ネットや布袋に入れて落ち着かせる:猫の動きを制限して痛みやストレスを軽減。
  3. キャリーや箱に入れて動物病院へ:骨折部位の固定は家庭では難しいため、安易にいじらず病院へ。
  4. 捻挫のような場合は安静・冷却:患部を氷や冷たいタオルで冷やして、回復が見られなければ病院へ。

正直、ケガの応急処置は、私たち素人では限界があるのも事実です。
だからこそ、「なんだか様子がおかしい」というサインに敏感でありたいですね

無理に判断せず、まずは猫の動きをやさしく制限してあげてできるだけ早く動物病院に相談することがいちばん安心でしょう。

日常でできる予防法

  • 高所に飛び乗れる家具には滑り止めを設置
  • 網戸やベランダの柵には転落防止ネット
  • 屋外への脱走防止対策(玄関ドア、窓にゲート設置など)
  • 年齢や体格に合わせた運動量を守る

猫は非常に身体能力の高い生き物。
ですが稀に低いステップ台につまずいて骨折してしまったり、遊んでいた時にフローリングで滑って捻挫をしてしまった、なんて症例もあるようです。
猫だから大丈夫という過信は禁物。家の中での思わぬ事故はゼロにできないからこそ、安心して暮らせる環境を整えてあげることが、いちばんの思いやり

まとめ:”備えあれば憂いなし”の猫との暮らし

猫は言葉を話せないぶん、体調不良やケガのサインを行動やしぐさで伝えてくれています。
でも、それに気づけるかどうかは、毎日そばで見守っている私たち主の手にかかっています

この記事では、猫が体調を崩したとき、ケガをしたときにどう対応すればいいのかを、以下のようなケース別でご紹介してきました

  • 【ケース1】熱中症の疑いがあるときの応急処置と予防策
  • 【ケース2】何度も吐く・嘔吐が止まらないときの原因と対処法
  • 【ケース3】異物を飲み込んだ(誤飲)ときの観察ポイントと注意点
  • 【ケース4】足を引きずっているときのケガ(骨折・捻挫)の可能性と行動の仕方

さらに、それぞれのケースで 応急処置の手順や 日常でできる予防法についてもお伝えしました。

いざというときに慌てないためには、「普段からできること」「すぐに確認できる情報」をそばに置いておくことが何より大切です。
そして、ほんの小さな異変に気づいてあげられることこそが、愛猫ちゃんたちを守る第一歩になると私たちは思っています。

「うちの子に限って…」ではなく、「うちの子にも起こりうるかも」という視点を持つこと。
そして、“守ってあげたい”という気持ちを、具体的な行動につなげていくことが、きっと猫ちゃんとの暮らしをより安心で幸せなものに変えてくれるはずです。

このマニュアルが、すべての主さんたちと猫ちゃんの“お守り”のような存在になりますように。
必要なときにすぐ見返せるよう、ぜひ保存していただけると幸いです。

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