ラグドールは「初心者向き」と言われますが、実際に暮らしてみると、そう簡単ではありません。
確かにおっとりした性格の子が多いようですが、すべてのラグドールが抱っこ好きとは限らず、毛の手入れや食事管理にも気を使う部分が多いのも事実・・・
この記事では、4年間ラグドールと暮らしてわかった体験談や注意点についてお話しします。🐾

ねぇ、ラグドールって“初心者向きの猫”ってよく言われるけど、本当?



・・・



確かにって部分もあるけど、性格の違いも結構あるし、大変なことや心配ごとも色々あるよね?



・・・



じゃあ、4年間ラグドール♀と暮らしてわかったこと、まとめてみよっか!



ナゥ〜
- ラグドールは本当に初心者向きの猫なのか?
- ラグドールのリアルな性格と注意点
- 飼いやすいと言われる理由と、実際の違い
1. はじめに


🐾 ラグドールは本当に「初心者向きの猫」?
「ラグドールはおっとりしていて飼いやすい」
「初心者におすすめの猫!」
「人懐っこくて甘えん坊」
「ラグドール」で検索をかけると、たくさんのポジティブな情報が出てきます。
でも、実際に一緒に暮らしてみると、本当にそんなに単純な話かしら?
と感じることも多々あります。
たしかに、ラグドールにはラグドールならではの魅力的な一面がたくさんあります。
と同時に「うちの子には当てはまらないな」と思うことも。
「おっとりしてる」はずが、意外と活発だったり…
「抱っこが好き」って聞いたのに、うちの子は抱っこが大っ嫌いだったり…
ラグドールは可愛くて、もふもふで、魅力がたくさんつまった猫だけど、「初心者向け」「飼いやすい」のひと言で片付けられるわけじゃない。
この記事では、ラグドール♀と4年間一緒に暮らした経験から、
ラグドールのリアルな性格と、実際に暮らしてみてわかった注意点をお話しします。
これから迎えようと考えている方も、すでに一緒に暮らしている方も、発見のある内容になっていますので、ぜひお読みいただければ幸いです!
2. ラグドールが「飼いやすい」とされる理由


ラグドールの特徴
ラグドールは1960年代にアメリカで生まれた大型・長毛猫種。おとなしく、人懐っこい性格を持つ猫を目的として、ペルシャやバーマン、バーミーズなどを掛け合わせて誕生しました。そのため、ラグドールは抱っこ好きで、攻撃性が低く、フレンドリーな性格を持っています。
成猫の体重は、オスで6〜9kg、メスで4〜6kgと一般的な猫よりも大きめ。毛並みはシルクのようになめらかで、がっしりとした骨格としなやかな筋肉を備えているのが特徴。
名前の「ラグドール(Ragdoll)」は、抱っこするとまるでぬいぐるみのように力を抜いてリラックスする様子から付けられました。
基本的には穏やかでおっとりした性格ですが、知能が高く、飼い主の行動をよく観察しながら学習する賢さも持っています。猫らしく気まぐれさをもちつつも、人と一緒に過ごすことを好むため、飼いやすい猫種として人気を集めています。
ラグドールが飼いやすい、初心者向けとされている理由…
🐾 温厚で攻撃性が低い
元々おとなしくて、人懐っこい性格の猫を目的として誕生した猫種であるため、人はもちろん他のペットとも仲良くでき、めったに怒ることがありません。穏やかな性格のため、多頭飼いや小さな子どもがいる家庭でも安心して迎えられます。
🐾 静かで鳴き声が控えめ
必要以上に鳴くことが少なく、鳴き声も比較的控えめ。そのため、マンションやアパートでも周囲を気にせず飼いやすい猫種です。
🐾 人懐っこく、抱っこ好き
「ぬいぐるみ」という名前の通り、抱っこされるのが大好き。飼い主はもちろん、子どもや他の人にも身を預けるほど甘えん坊な性格です。
🐾 頭が良く、しつけがしやすい
学習能力が高く、飼い主の言うことを理解しやすいのも特徴。トイレや爪とぎのしつけもしやすく、初めて猫を迎える方にも向いています。
🐾 成猫になると落ち着いた性格に
子猫のうちは活発に遊び回ることもありますが、成長するにつれて落ち着いていく傾向があります。のんびり過ごすことを好み、騒がしい性格ではありません。
こうした特徴から、ラグドールは初心者でも比較的飼いやすい猫種と言われています。ただし、体が大きい分、運動量が必要だったり、毛の手入れが欠かせなかったりと、手がかかる部分もあるため、迎える前にはしっかり準備をしておくことが大切です。
参照URL:
・https://www.pfirst.jp/contents_catbook_nrd.html
・https://www.dbfpet.co.jp/living-with-pets/22010/#:~:text=カリフォルニアのキャットブリーダー、アン,が作られました%E3%80%82
3. でも、実際に暮らしてみると…(体験談)


ラグドールの特徴を調べると、「温厚でおっとり」「抱っこが大好き」「初心者向け」なんて言葉がよく出てきます。
でも、実際に一緒に暮らしてみると…… 「あれ? うちの子、そんなに当てはまらなくない?」 と思うことがたくさんありました。
実際に暮らしてみて(体験談:うちの子の場合)
🐾 温厚で攻撃性が低い → すぐに手が出るタイプ。
気に入らないことがあると、手が出る! よくお尻ぽんぽんを要求されるけど、機嫌を見ながらやらないと本気で噛まれる時もアリ。主張はハッキリしています。
🐾 静かで鳴き声が控えめ → 同意
おしゃべりな方ではないので、たしかに静かといえば静か。でも、何か言いたいときはしっかり訴えてくるし、静か=大人しいわけ ということではない。
🐾 人懐っこく、抱っこ好き → これが一番当てはまらない。とっても怖がりで、とくに抱っこが大嫌い。
とても怖がりで警戒心は強い。そして抱っこが大嫌い。抱っこすると逃げるか本気で噛んできます。「ラグドールは抱っこ好き」なんて、うちの子の辞書にはない…
🐾 頭が良く、しつけがしやすい → 非常にかしこい
そもそも猫に「しつけ」って必要? という話はさておき、とてもかしこい。(というより猫はかしこい)
うちの子は人の行動をよく見ていて、朝ご飯の時間(朝5時ごろ)になると大きな声で起こしにきて、主がすぐに来ないとイタズラをはじめる…トイレも完璧、爪とぎもOK!朝食前以外に悪さをしたことはない。
🐾 成猫になると落ち着いた性格に → 落ち着いたのかな?
たしかに、子猫の頃よりは一人遊びの時間が減りました。遊び方も工夫がないと遊んでくれません。
でも、遊ぶとなったら活発に遊びまわる! よく寝る子だけど、おっとりしている というほどでもない。わが家ではしょっちゅう夜のひとり運動会が開催されています。
十猫十色、それが当たり前
こうして見てみると、「ラグドールの特徴」なんて、うちの子に当てはまるのは半分くらいです。
でも、だからこそ気づきました。「だからこんなに可愛いんだ」と。
🐾 特徴はあくまで「傾向」であって、性格は猫それぞれ違う。
🐾 その子らしさを大切にするのが大事。
ラグドールに限らず、どんな猫にもきっと 型にはまらない個性 があるはずです。
そもそも個人的な感覚としては「初心者向けの猫」なんてものは存在しない と考えています。
何より大切なのは、一緒に過ごしながら、個性を知り、寄り添っていくことですよね。
そうやって絆を深めることが、本当の「猫との暮らし」なのだと思います。
それでもやっぱり愛おしいラグドール
かくいう私も、初心者のくせにラグドールを迎え入れたので、上からどうこう言う資格は全くありません。
でも、わが子を迎えて、心の底から幸せを実感する日々を送っています。
抱っこは苦手だけど、頻繁にそばに来てくれる。
怒りんぼうだけど、起きるたびにお尻ポンポンをせがむ。
おっとりじゃないけど、遊ぶときのキラキラした目がたまらない。
他にも 甘えるのが下手なところとか、褒められるとまんざらでもない表情をするところとか、見た目は美人さんなのにドジなところとか・・・挙げればキリがないです。
とはいえ、ラグドールとの暮らしは「可愛い」だけでは語れないことも数多くありました。
ラグドールをお迎えしたい!と思っているのなら、知っておくべきこともたくさんあります。
4.ラグドールと暮らすなら、これだけは知っておきたい


ラグドール(大型・長毛猫)に共通する、知っておきたいこと
⚠️ 毛がとにかく抜ける!
ラグドールのふわふわな毛は、思っている以上に抜けます。服や家具につくのは日常茶飯事。
うちの子は落ちている毛を食べようとするので、日夜掃除は欠かせません。
また長毛種なので猫アレルギーを持っている人はより、アレルギー症状を感じやすいと言われています。
🐾 対策
✔️ 毎日のブラッシングは必須
✔️ コロコロ&掃除機で部屋を清潔に
⚠️ おっとり=運動しなくてOK、ではない!
おっとりだからこそ、遊ばせることに工夫は必須。 運動を怠ると健康に悪影響 を与えます。
遊びは 狩りの本能 を満たす大事な時間!しっかり遊ばせてあげましょう。
🐾 対策
✔️ お気に入りのおもちゃを見つける(猫じゃらしや知育トイなど)
✔️ 毎日必ず遊ぶ時間を作って、ストレス発散&運動不足解消
✔️ 飽きやすい子には、おもちゃをローテーション
⚠️ 長毛種ならではのケアが必要
ふわふわな毛の美しさの裏には、定期的なケアが必須 という現実が。
🐾 気をつけるべきポイント
毛球症(ヘアボール症候群)
➡ 飲み込んだ毛が消化管にたまり、嘔吐や食欲不振の原因に。
📣 対策: 毎日のブラッシング、ヘアボール対策フード、こまめな水分補給
皮膚炎(脂漏症・膿皮症など)
➡ 毛が厚く通気性が悪いため、細菌やカビが繁殖しやすい。
📣 対策: 皮膚のチェック、毎日のブラッシング、部屋を清潔に、湿気対策
関節炎・ヘルニア
➡ 大型猫は関節に負担がかかりやすく、将来的に運動能力が低下することも。
📣 対策: 体重管理、滑りにくい床、ステップ台の設置
熱中症
➡ ふわふわな毛は熱がこもりやすい。何より暑さに弱い。
📣 対策: エアコン&扇風機で室温管理、水分補給
⚠️ 猫との暮らしには、お金もかかる!
ラグドールに限らず、猫との暮らしには 決して安くないコスト がかかります。
食事、医療費、快適な環境づくり……「ずっと続く」ものだからこそ、しっかり考えておくことが大切です。
🐾 主な費用
✔️ フード代(品質の良いものを選びたい)
✔️ 冷暖房(1年中エアコン稼働は当たり前)
✔️ 猫砂などのトイレ用品、爪とぎなどの消耗品(定期的に購入が必要)
✔️ 動物病院(年に1度の健康診断・ワクチン・もしもの時の治療費など)
⚠️ 水を飲ませる工夫が必要
猫はもともとあまり水を飲まない生き物。
特に長毛種は毛づくろいの影響で 泌尿器系の病気になりやすい ので、意識的に水を飲ませる工夫が必要です。
🐾 対策
✔️ 流水が好きな子には 給水器 を導入
✔️ 水飲み場を 複数 設置(うちでは3カ所 + ごはんのそばに水を置かない)
✔️ ウェットフードを取り入れて、水分摂取をサポート
うちの子の場合
⚠️ 主が嫌がることを完璧に理解している
朝ごはんの時間(朝5時ごろ)に起きてこないと、最初は大きな声で鳴いて催促。
それでも起きないと…… 満を持してイタズラ開始!
壁紙をガリガリ・・・ドアをカリカリ・・・引き出しから物を出して高度なテクニックも・・・
完全に、こちらの「困る行動」を理解した上でやっている としか思えない。
🐾わが家での対策
✔️ 誤飲防止! ビニール・ゴム類は絶対に出しっぱなしにしない
✔️ 被害拡大防止! 引き出しにはロック、壁には爪とぎ防止シートを設置
⚠️ こまめな掃除&片付けは必須!
ラグドールの毛はフワフワで軽いので、部屋の隅にホコリと一緒にたまりがち。
そして、うちの子は 落ちている毛やホコリをなぜか食べちゃう……
さらに 誤飲しやすい子 なので片付には最新の注意をはらっています。
🐾 わが家での対策
✔️ 毎日の掃除を徹底
✔️ 食べて心配なものは全て収納(ヒモ系おもちゃ、ヘアゴム、ビニールなどには要注意!)
✔️ 誤飲しやすいものは指定の場所に管理!(個数の管理も)
5. まとめ


ラグドールは「おっとりした性格から初心者向け」と言われますが、
実際に一緒に暮らしてみると、そう単純な話ではありませんでした。
🐾 猫の性格は十猫十色。ラグドール=飼いやすいとは限らない。
🐾 むしろ長毛種ならでは考慮が欠かせない。
🐾 「一般的な特徴」にとらわれず、目の前の猫ちゃんを知ることが大切。
迎えてみたら「思っていたのと違う!」と感じることだってあるかもしれません。
でも、それこそ 猫との暮らしの醍醐味。
個性を理解し、寄り添うことで、きっとかけがえのない関係が築くことができます。
猫は言葉を話さないけれど、表情や仕草、鳴き声、ふとした行動のひとつひとつに
その子らしい 思い や 個性 が詰まってる。
わたし自身もわかった気にならず、これからもわが子を真剣に見つめて、学んでいきたいと思います。
ラグドールも、どんな猫ちゃんもそれぞれ違った魅力を持っています。
これから迎える方も、すでに一緒に暮らしている方も、
「その子らしさ」を見つめ、幸せな猫ライフを歩んでいけますように。🐾
コメント